桃の節句、、、 お雛様を飾りました。
光沢のある白い肌。やさしい表情。
容姿端麗として有名な三次人形は、広島県の県北地方の節句人形として親しまれている土人形です。
江戸時代から伝わる技法を使って作り続けられるこの人形は、見ているだけで心が和み、
そのやさしさは今でも人々を魅了し続けています。(2006年広島県無形文化財に指定)
江戸前期(西暦1614年〜1675年ごろ)広島藩初代藩主
浅野長晟の庶長子としてうまれ、
備後三次藩初代藩主となった浅野長冶が江戸浅草の人形師森喜三郎を連れ帰り、
歴史上の勇者や伝説上の人物の土人形を作らせたことが起源とされ、
長冶は家臣が一子をもうけるたびにお祝いとして土人形を贈ったと伝わっています。
広島の県北地方では、初節句には子どもの誕生の喜びと成長への願いを託して、
男の子・女の子ともに三次人形を贈ります。
時は旧暦の3月3日。折しも春の種蒔きの始まる時期。
この初節句の風習は今も健在で、県北地方の春を告げる恒例行事となっています。