「 ミステリーと云う勿れの巻 」

田村由美さんのコミック(2021年に第67回小学館漫画賞一般向け部門を受賞)を原作とし、2022年1月10日から3月28日までフジテレビ系「月9」枠で放送されたもので、
(全13巻 episode17)からなる連載中のストーリー中テレビで放送されなかった「つかの間のトレイン」(2巻 episode3)〜が映画化されているとのことで映画館に行ってみました。
 
久しぶりの映画鑑賞です。

主演の菅田将暉さんが出演する日本テレビ系ドラマ「コントが始まる」、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」などの撮影スケジュールと重ならないよう放送開始より1年以上前の2020年秋より撮影されたもので、

まだ情報の少ない年末に主人公久能整くんに寄せた菅田将暉さんご自身が「ポップコーンヘア」と呼ばれる「通称モジャモジャ頭」を音楽番組で見かけて驚いたことを思い出します。

ちょうどコロナ過で各部門の製作や放送が滞り、過去作品が代替え作として地上波で再放送されていた時期と重なり現場の混乱が伝わる出来事が沢山ありました。

ネタバレはWEB等でご参照頂くということで、私の感想などを語りたいと思います。
なかなか内容が重めのストーリーであり、整くんの洞察力と巧みな話術で一生懸命主人公の依頼に応えようとする姿が印象的でした。

作者の田中さんは常々整くんに、女性の生き方や多様性について語らせており、
家事と育児の細々したこと、家事と認識されない日常生活の一部を女性目線で伝える言葉を選んでいて、
テレビ放送編では「誰にでもわかるゴミ出し手順」から家事分担の考察していて「この言葉が男性のこころに響くと良いな」と思っていました。

男女での役割分担が暗黙の上で成立している現在、「当たり前になっている現状」が変わることが難しく、「言葉で表現しきれない本音の部分は解らないかも」と私は感じています。

また、罪を犯してしまった犯人の立場もよく理解されていて善悪に囚われず、周りの関係者の心にも寄り添った優しい言葉をかけていて、その言葉を大学生の男の子に語らせているところも「人として尊敬に値しすごいなぁ」と思いました。

日本も諸外国のように誰かに助けを求めたり、やりたくないことを強要されることなく弱音を履くことが許され、立ち止まり、苦しい時その場所から逃げ出すことも選択肢の一つとして誰にも平等に与えられる社会であって欲しいです。

これからくる未来が人に優しい世の中になっていて欲しいと感じました。
皆様も是非、劇場でごらんください。(〃∇〃)(笑)


TOPへ戻る